生田です。
境港の山本様宅にて窓のリフォームのご依頼をいただきました。
今回ご依頼の窓はこちら
大きな窓ですね。
縦滑り出し窓(押し出して90°開く窓)の5枚連結窓です。
珍しいタイプの窓と出会いました。
お話しをうかがうと、27年前新築時に、
とてもこだわった窓だとか。
カタチにも色にもこだわって選んだ窓だけあって、
この窓を通して、
山本様の素敵な暮らしの一片を垣間見ました。
窓の外には手入れをされた素敵なお庭、部屋の中は、
お客様が自ら制作された工芸品や雑貨に囲まれて、
とてもこだわりの空間を作っておられます。
出もそんな窓ですが、こんな問題を持っていました。
・冬の結露
・夏冬の断熱性の欠如
・紫外線で、大切な家具が傷んでしまう
この3つでした。
そこで、まずはサッシのリフォームのセオリー通り
今の窓に、室内側から取り付ける【内窓】を考えました。
下の図は、今回の5連窓のイメージです。
その窓の内側に、
次のような4枚建ての両開き内窓を取り付けるとなると。。
ゴメンナサイ。。。
合成した画像が作れないので想像してみてくださいね。
サッシの型枠が揃わないために、型枠ばかりになって
しまい台無しです。
では、次の方法を考えてみました。
【窓をサッシごと入れ替える】いわゆるサッシの交換です。
しかし、この提案はいくつかの問題があるのです。
その1:こだわりのサッシと同様のものがない!
その2:いまのサッシが規格寸法ではない。
いまのサイズでオーダーメイドをすると、サッシ代が非常に
高価なものになる。
その上外壁の改修工事もでてくるので施工費も
高騰してしまい予算を完全にオーバー!!
その3:いまの窓以下の規格寸法のものを取り付ける。
非常に小さくなってチープ、、、
どれも,しっくりきませんでした。
気持ちを入れ替えて、第3の提案を考えてみました。
【サッシはそのままで、単板ガラスをペアガラスにする】
というものです。
ただ、この場合の重要な問題点は、
ガラス面の結露は抑えられますが、サッシ(アルミ)は
そのままなのでサッシの結露と断熱性についてはほぼ改善
しないのです。
でも、これなら大切なイメージはそのままで、施工費は
グッとリーズナブル!となります。
山本様からいただいたご要望と、山本様のいまのくらし
(ライフスタイル)を照らし合わせて、相談して決めたのは
。。。。。第3の提案です!
実際の結露対策と断熱性能の向上は、
ガラスについては今よりは遙かに良くなる! ということで
今のサッシのまま、ガラスをペアガラスの
『Low-Eガラス』に取り替えて頂きました。
機能性を追い求めることも確かに大事ですが、
それと同じくらい大事なこともあるはずなんです。
そこが、生田電器が大事にしたいことなんです。
山本様と一緒にお話しをしながら、それを見つけて、
総合的に◎なご提案ができたのではないでしょうか?
長くなりましたので、つづきは次回に